『宙を泳ぐ』卒業公演

2012年3月25日(日)@市民交流センター ビバホール
幕開き。詩的な台詞の連続。

 長らく戦列を離れていた三浦君が復帰して、2012年の卒業公演は始まりました。
 三浦君自身の卒業公演でもある今公演は、三浦君の描き下ろし作品で行くことに。

 当初書いていたのは、宮澤賢治の『風の又三郎』をモチーフにした作品。ところが、ある日突然、方向転換。自分がやりたかったこと、悔いを残さない為に選んだのは、彼の処女作のリメイクでした。

 卒業公演に出演する3年生は、洲本実業側の人間だけ。それも、2年前の卒業公演から参加という途中入部組。しかも、(何もわからない中)竹本先生から稲永先生へと顧問が替わり、最も戸惑った世代。

見え隠れするそれぞれの本音。

 淡路三原高校演劇部には2年生の部員がいない。そして、3年生は参加しない。実業側も2年生は不参加の意向。
 つまり、3年生と1年生しかいない練習場。

 たった2年の差だけど、この知識と経験の差は絶対。限られた時間の中でつくる卒業公演においては、埋めることさえ難しい。

 指導している三浦君の姿を見ると、成長したな、と思います。ひとつの作品をつくるために、自分の想いを伝えようとあの手この手を使う。前の公演の時とはまったくの別人です。

 残念なのは、受け取る側の1年生たち。
 短い時間を無駄に使ってしまった感は否めません。

耕して種を蒔く。それが未来へと繋がること。

 今後のことを見据えたら、言いたい事はいっぱいある。けど、今公演の最大の関心事は、3年生にとってどうだったか?
 本来、卒業公演とはそういうものだと思うし、それで良いのだと思う。

 3年生それぞれにとって、意味のある公演であったなら。

 願わくば、特に三浦君と大濱君の二人には、演劇を続けていって欲しいと思います。つくる側でなくとも、観る側であったとしても。

そらを泳ぐ~この作品はフィクションです

  • CAST
    • 少年
    • 松下徹哉
    • 1年
    • 少女
    • 名田みず穂
    • 1年
    • 美雪
    • 平井美織
    • 1年
    • 喜田祥隆
    • 1年
    • 村人
    • 三浦裕太
    • 3年
  • STAFF
    • 三浦裕太
    • 演出
    • 三浦裕太+α
    • 舞台監督
    • 鈴木 遊
    • OB
    • 照明
    • 大浜直希
    • 3年
    • 音響
    • 加藤博也
    • 3年
    • カゲアナ
    • 藤代明香
    • 2年
  • :助っ人
  • :淡路三原高校
STORY

 荒廃した世界に迷い込んでしまった少年。
 ここはどこなのか?
 しかし、少年の目には見知ったような景色が映る。それは少年の好きな映画の数々の場所。
 少年の葛藤、不満、悩み、親、社会、教育……不思議な日記帳。
 少年はどこへ向かうのか?どこかへ向かうのか?どこかへ向かわなければいけないのか?誰の意志で?

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