卒業公演制作日記

演出家の“卒業公演制作日記”
果たして、更新は続くのか……???
■2004年03月06日(土)  合宿も…波瀾万丈!?
なぜ、今回の公演はこうもアクシデントにつきまとわれるのでしょう!?

合宿場は、いつもの一宮淡路文化会館。
いつもは練習場として会議室を借りるのですが、今回は2日目、会議室が使われると言うことで、広さが同じくらい(会館の人曰く)の視聴覚室を借りたのでした。が!…使えない。これはある程度、予期していたことなのですが、会館の人が言ったのは「広さが同じくらい」。即ち、「面積が同じくらい」ということです。でも、私たちは演劇の練習がしたいので、縦横の幅がいるわけです。
う〜む、困った…
と、悩むこと数十秒。仕方なしに1日目は空いている会議室を、2日目の午前は視聴覚室を借り、午後から部室に戻ることに。

そして、1日目の練習は始まりました。
実は…この時期になり、まだやっていないシーンが半分くらいあったので、それをまず制覇することに。。。

■2004年03月04日(木)20:22  夜公演の理由
テスト明けの今日は、久しぶりの練習となりました。
が、本編は練習内容ではなく、今回の公演が平日夜7時という公演日時の理由を記しておきたいと思います。

当初は14日(日)の昼公演でした。しかし、修学旅行の日程が変更になり、見事に公演日が被ってしまったのです!
卒業公演は3年生(卒業生)も出演する関係上、どうしても3月中、それも早い時期に公演しなければなりません。本当ならその翌週である21日(日)が良かったのですが、ホールが空いておらず…
他のホールを探せば、日曜日or土曜日・祝日に公演できたのかも知れませんが、部員らの意見により勤労センタービバホールとなりました。

今の部員は多くの公演(自主公演・大会等)をビバホールで行っています。その分、思い入れもあるのでしょう。それに、私もビバホールを推薦した経緯があります。
そして唯一、ホールが一日空いていたのが25日(木)だったのです。

前日が夜からしかホールが空いていないという強行日程。そして、平日と言うことから(春休み中ではありますが)、昼よりも夜が観客の方に来て頂けるのではないか、という配慮。しかしそれよりも、昼公演だと最悪リハーサルなしで本番を迎えなければならない恐怖(苦笑)。

以上のような理由から、高校演劇にあるまじき平日・夜公演という設定になったのです。

■2004年03月01日(月)  ペンキは大敵!?
ということで、廃材利用の装置×3が完成!(い、いつの間に…)
詳細を書き出すと長くなるので、思わぬアクシデントの末、できあがったとだけ明記しておきます。

そして、最終作業。塗装です。
実は昨日、匿名希望のA氏と一緒に一旦塗り始めたのですが、二度塗り必須であることに気づかされたのです。時間は既に午後7時。ということで、重ね塗りは今日に持ち越されたわけで。
追加分のペンキを買って、なぜか追加分のビラ用用紙(600枚!!)とともに部室入りしたのは午後2時過ぎ。そんでもってなぜか部員が数名…。ま、テスト勉強とか某レポートとか雑談とかしているようですが。

武田君とともに塗り始めるも、昨日のペンキの残りと今日買ってきたペンキは同一の物なのに同じにあらず(苦笑)。水分が蒸発してて、濃度が違うんです。
それでも、昨日よりも塗りやすく1時間で終了!乾くのを待つことに。ちなみに、昨日は2時間ちょいかかりました。ベニヤに直塗りがいかに厳しいか…

そして、2時間後──
まだ…下地のベニヤの色が透けてる(爆)
三度塗り決行!結果は…?どうなってるだろうな。少し、、、怪しげな気がする…(汗)

■2004年02月29日(日)07:20  装置制作大作戦!
現在、洲本実業高校はテスト期間中です。ちなみに洲本高校はテスト前です。
昨日は有志のみで装置の制作をしました!

参加者は…装置考案のユウ&自動車教習中頑張れ池やん&脚本はこの人、高尾さん&ペンキ塗り姿はアーティスト!?の石田さん&前髪オバケ(誰だよ…)。
実は今回の装置は、搬送の関係上(というか顧問の竹本先生の希望で)嵩張らないもの、という指示が出ています!で、考案されたのが折りたたみ式装置!!しかも、予算の関係上、廃材利用(爆)

そうなんです、先日から材料の準備に明け暮れたのは、私(ユウ)と池やんと洲高のきむしんでした。部室に昔からある古いパネルをバラして、ベニヤ板と棒(?)に分解!これがまた、当時の部員の技量か、全てのパネルが仕様が違いバラしにくい…。←要するにメチャクチャに釘が打たれてる(苦笑)
そして用意されたベニヤ板と角材と、新規購入した蝶番。これで、装置を作ろうというのだ!

とりあえず、試作品を作ってみることに。

前髪オバケ(だから誰だよ…)が某レポートと格闘する中、作業は行われました。
バラしたベニヤ板がともかく薄い。薄くてその上反っている(爆)。で、これは骨を入れなきゃ使えない。まぁまぁ、図面通りに即座に材料の長さを計算して(が、暗算が苦手な私…)、切りそろえる。この作業は、私と池やんが担当。高尾&石田ペアはペンキ何ぞを塗っておりました。
そして、ネジ山が潰れる、買ってきた釘の長さが違う(返品→再購入)、骨入れに失敗…などなどのアクシデントの末、もちろん、ペンキ組は作業が終わってて、帰った人もいたりしての中、試作品第一号の完成!

完璧じゃないですか!!近くで見なければ…(汗)
でもね、ハッキリ言って良い出来ですよ。試作品のわりには。問題なく折りたためるし、嵩張らな〜い!ってまぁ、試作品と言っても舞台に上がるんですけどね。。。

さーあ、今日は装置制作の二日目です。
全ての装置が完成する予定。予定は未定。塗装も未定。でもやるぞ…って外は雨。
材料の切り出しに苦難しそうな予感…

ということで写真は『材料を切る3年生2人の図』です。
こういう姿を見ると、つくづく卒業公演なのだなぁ…と思ってしまいます。
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■2004年02月26日(木)15:20  卒業公演にあたって
 今回、この卒業公演で私=ユウが演出を担当している。
 今年度のメンバーにおいて“一緒に芝居をしてみたい!”それがすべての始まりだった。照明をさせてみたら面白そうな者、役者としての意外性を秘めていそうな者、音響をやってみたいと言ってる者……

 演劇はある意味、可能性への挑戦である。
 私は、自分の可能性と、彼女ら彼らの可能性を賭けて“芝居がしたい”と竹本先生に提案した。
 本来ならば、もっと気楽に、それでいて無理のできる自主公演がよかったのだが、竹本先生と演劇部の都合上、卒業公演と言うことになった。そして今年も洲本高校演劇部との共演。
 洲高演劇部へは私が呼びかけたわけではない。極めて自主的な参加である。洲高演劇部も私と同じく、何かを求めての挑戦なのだろう。

 ただ、残念なのは、準備期間が十分に取れなかったことだ。
 今回の練習が始まったのは12月末、台本が完成したのが2月上旬。個人的に基礎練習期間が3ヶ月、芝居制作期間を3ヶ月欲しかったところだが致し方ない。希望の半分ほどの期間しかないわけだが、やれるだけをやるだけだ。

 最後に、「卒業公演」「創作台本」「私の希望」等々の条件が重なり、数名の部員には無理を言わざるを得なかった。最大限の理解を示してくれたそんな部員に、感謝の気持ちを。

 次回からはもう少し軟らかい文章で、本番までの様子をお伝えします。