驚愕の阪神支部大会!'18
いつもは観に行けない阪神支部大会だけど、ちょうどタイミングが合い大会2日目の6本だけ観劇できることに。ピッコロシアターまで足を延ばしてきました。
これが阪神支部なのか!?という衝撃。
阪神支部が高いレベルを維持しているのは、間違いなく中心にあるピッコロシアターと顧問の先生方や関係者の努力によるところが大きい(亡くなられた吉山先生もそのひとり)。だけど、ここまでだとは思ってなかった。
何しろ観劇した大会2日目からは1本も県大会に推薦されてないのだ!そして、観た中に県大会レベルの作品はいくつもあった。
凄すぎるぜ、阪神支部!そして、ピッコロシアター!
一本目からパンチ力充分の県立西宮甲山『それは平成であります。』。
幕開き、単サスの中でなぜかスーファミをしているひとりの役者。彼女が何者なのか?なぜ古風なスーファミなのか?初っぱなから「?」でいっぱいになる。この彼女の演技が力強くぐいぐい呑み込まれてく。
これが何か?って、コンクールをどうするか悩む演劇部の話だった。信じられない。
舞台が明るくなくても、顔が陰っていても演技は成立する。明るいばかりが舞台ではない。
県立伊丹『らいふ・らいん』はラスト以外、終始薄暗い。それは夜だったり、LINEというネット空間(アプリの中)だったりするからだ。
もちろん、演劇の中心にあるのは役者の演技だ。
県立宝塚北『ガリを切る!』はそんな直球勝負。照明は基本ベタだし(現在と過去で若干色味は変えてたけど)、音響もこれといった特徴はない。
2人芝居。現代と過去で謄写版をめぐるその時の高校生(違う人物)を演じるのだけど、1人2役だとは最初は気付かなかった(4人芝居だと思ってた)。
舞台の使い方も様々。
武庫川女子大学附属『春色メロディー』は、舞台奥に平台で病室をつくった。その前の舞台は、様々な場所として変化する。
メインは病室だけど、観客の意識は病室にフォーカスされるので、遠さは感じない。
舞台装置を活かしつつ、いろんな角度の演技を見せる工夫と言えよう。
正直、ここに挙げた4本は、どれが県大会に来てもおかしくなかった。
なのにどれも来なかった。
過去の阪神支部からの県大会出場作品と比べて遜色はなかったし、2018年県大会に来た作品を観てもホンの少しの差しかなかったんだろうと思える。
考えていた以上に阪神支部の層は厚い。そして多様性に富んでる(それは掲載した写真でもわかってもらえると思う)。
阪神支部に学ぶことはまだまだありそうです。
掲載写真に問題ある場合は、「CONTACT」より私ユウまでご連絡ください。