『イツカのドコカのセカイのツヅキ』
今年の演劇部は、「全国大会出場!そして優勝!」が目標なんです。知ってます?
何も高い目標が悪いとは言いませんが、努力もせずに上位大会へ進めるはずはありません。低調な淡路支部を勝てたとしても、県大会で戦えねば意味がありません。
ひとつのお芝居をつくろうとしている時に、内部分裂なんかしている暇はありません!
作家がひとつの作品を書き上げることがどれだけ大変かわかっているのか?それも初めての台本なら尚更です。批判するのはたやすいけれど、だったら「君は書けるのか?」という話。
三浦君の書き上げてきた第一稿を読んだ時、“これは面白くなる”という確信が私にはありました。独特の世界観とパワー。誰かが潤色すれば絶対に良くなる!そう、彼に必要なのは的確なアドバイスなのです。本当なら私が演出したかったくらいの作品なのです。(個人的にこのタイトルは、ミスリードだと思いますけど……)
指導者からアドバイスを得られないのならば、みんなでアイデアを出し合って良くしていく他ありません。
それが小さくまとまってしまったのは、個人的に非常に残念でした。
台本に書かれたアイデアを膨らませられなかったのは、彼らの落ち度なのです。全てを作・演出の三浦君に押しつけた。
表現が稚拙。
言ってしまえばそれだけ。
けれど、夏にやった「演技力向上委員会初級編」の成果すら見えないのは何故でしょう?意味がわからなかったから続けなかった?ハ!笑えます。表現力を磨かない役者が舞台で演技などできるハズもありません。
この作品、彼らが演じたままでも十分盛り上がりもあり、感情の流れもあります。それらが一切無視されて、ほとんど自己満足の世界。
自分たちが何をやればいいかわからない。
厳密には何をやればいいのかわからないのではなく、解決すべく努力が見えない。
わからないことは聞けばいい。
だけど、聞かないから誰も教えてくれない。
良い指導者がいないのならば、その分、自分たちで努力するほかありません。かつての志知のように演劇的知識経験があれば断然面白くなる素質は備えてる。そして志知とは違い、実業演劇部にはそのようなOB・OGがたくさんいらっしゃるのですから。
自己満足で舞台をやるならこれもまた良いのでしょう。
まがいなりにも上位大会を目指すなら、演劇を舐めてるとしか思えません。
しかし。
何も知識も経験もない中、作・演出と照明をやりきった三浦君と大濱君の両名にはお疲れ様、と。
この失敗を次に生かせばいいのですから。
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イツカのドコカのセカイのツヅキ
CAST
- 恭子
- 井上芹菜
- 3年
- 美琴
- 藤代明香
- 1年
- クリス
- 大浜直希
- 2年
- アル
- 渡辺美紗希
- 2年
- 道化師
- 榎本 誠
- 2年
STAFF
- 作・演出
- 三浦裕太
- 2年
- 舞台監督
- 三浦裕太
- 照明
- 泉 博貴
宮下貴江 - 1年助
1年助
- 音響
- 加藤博也
- 2年助
- 助:助っ人
STORY
いつものように学校から帰ってくると──。
恭子と美琴は荒廃した見知らぬ世界に迷い込んでいた。ここはどこなのか?何かを示す場所なのか?
二人はそんな世界をさまよい答えを探し始める。
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