『The Angels Work』卒業公演

2011年3月19日(土)@市民交流センター ビバホール
幕開きはシルエットから

 今だから書ける卒業公演裏ネタ(?)。

 今回の卒業公演、練習も何もかも始まる前(だから昨年の11月末頃か?)に部長より演出を打診されました。しかし、私は断りました。当時、自分の未来のことが読めなかったからです。
 ひとつの演劇に参加すると言うことは、(どのような形であれ)最後まで責任を持たなければなりません。いつ離脱しなければならないような不安定な状況では、発言一つでも責任を持つことはできません。
 同様の状態が公演まで続いたため、助言もほとんどしなかった次第です。

照明さん苦心の転換シーン

 しかし、終わってみれば──。

 私に時間は十二分にあり、演出を引き受けることもできたのです。

 今の高校生たちは明らかに自分たちの頃の高校生とは異質で、それが時代というものなのでしょうけれど、常に受動的です。能動的にはなかなか動きません。動けないと言うべきかも知れません。
 世代間の差異も生じ、多くの事件が生まれました。それがプラスに転じればいいのですけれども、中々そうも行きません。

 「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、演劇は言葉で伝えるだけでは分からないことが山ほどあります。

対峙する二人

 表現することの辛さ苦しさや楽しさ嬉しさ。

 その中には、演技だけでなく、裏方──照明・音響・舞台美術など直接的なもの、DM・ポスター・パンフなどの間接的なもの等々──も含まれるのですが。
 ひとつの演劇をつくることは、それは会社を運営することにも似ていると思います。本来ならば、様々な社会経験ができる場なのです。(これはM浦君の父君にも力説したいなぁ)
 そう言ったことの指導ができなかったことが悔やまれます。

 表面を繕っただけの演劇には何もないことも。

 今回、関わってくださった全ての人達に申し訳ないと思いつつ、2011年の卒業公演の記録は閉めておきたいと思います。

The Angels Work

  • CAST
    • サチ
    • 宮下貴江
    • 1年
    • カナメ
    • 渡辺美紗希
    • 2年
    • リョク
    • 藤代明香
    • 1年
    • シン
    • 元木宗保
    • 3年
    • ユイ
    • 大川恵実
    • 3年
    • レイ
    • 榎本 誠
    • 2年
    • 面接官
      天使兵
    • 山崎恵美
    • 教員
  • STAFF
    • 作・演出
    • 三浦裕太
    • 2年
    • 舞台監督
    • 青木智子
    • 顧問
    • 舞台監督助手
    • 栗嶌亮茉
    • 2年
    • 照明
    • 大浜直希
    • 2年
    • 音響
    • 加藤博也
    • 2年
  • :助っ人
  • :津名高校
  • :淡路三原高校
  • :舞子高校
STORY

 無事、天使になることができたサチ、カナメ、リョク。
 三人は「人間を幸せにする」という天使の仕事に就く。しかし、次第に疑問に思ってくる。幸せとは何なのか?果たして全ての人間を幸せにすることはできるのか?

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