『宙を泳ぐ』卒業公演
長らく戦列を離れていた三浦君が復帰して、2012年の卒業公演は始まりました。
三浦君自身の卒業公演でもある今公演は、三浦君の描き下ろし作品で行くことに。
当初書いていたのは、宮澤賢治の『風の又三郎』をモチーフにした作品。ところが、ある日突然、方向転換。自分がやりたかったこと、悔いを残さない為に選んだのは、彼の処女作のリメイクでした。
卒業公演に出演する3年生は、洲本実業側の人間だけ。それも、2年前の卒業公演から参加という途中入部組。しかも、(何もわからない中)竹本先生から稲永先生へと顧問が替わり、最も戸惑った世代。
淡路三原高校演劇部には2年生の部員がいない。そして、3年生は参加しない。実業側も2年生は不参加の意向。
つまり、3年生と1年生しかいない練習場。
たった2年の差だけど、この知識と経験の差は絶対。限られた時間の中でつくる卒業公演においては、埋めることさえ難しい。
指導している三浦君の姿を見ると、成長したな、と思います。ひとつの作品をつくるために、自分の想いを伝えようとあの手この手を使う。前の公演の時とはまったくの別人です。
残念なのは、受け取る側の1年生たち。
短い時間を無駄に使ってしまった感は否めません。
今後のことを見据えたら、言いたい事はいっぱいある。けど、今公演の最大の関心事は、3年生にとってどうだったか?
本来、卒業公演とはそういうものだと思うし、それで良いのだと思う。
3年生それぞれにとって、意味のある公演であったなら。
願わくば、特に三浦君と大濱君の二人には、演劇を続けていって欲しいと思います。つくる側でなくとも、観る側であったとしても。
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宙を泳ぐ~この作品はフィクションです
CAST
- 少年
- 松下徹哉
- 1年
- 少女
- 名田みず穂
- 1年
- 美雪
- 平井美織
- 1年三
- 男
- 喜田祥隆
- 1年三
- 村人
- 三浦裕太
- 3年
STAFF
- 作
- 三浦裕太
- 演出
- 三浦裕太+α
- 舞台監督
- 鈴木 遊
- OB
- 照明
- 大浜直希
- 3年
- 音響
- 加藤博也
- 3年助
- カゲアナ
- 藤代明香
- 2年
- 助:助っ人
- 三:淡路三原高校
STORY
荒廃した世界に迷い込んでしまった少年。
ここはどこなのか?
しかし、少年の目には見知ったような景色が映る。それは少年の好きな映画の数々の場所。
少年の葛藤、不満、悩み、親、社会、教育……不思議な日記帳。
少年はどこへ向かうのか?どこかへ向かうのか?どこかへ向かわなければいけないのか?誰の意志で?
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