『出発に寄せて──』
『出発に寄せて── いい夢見るちょるかのう』というのが正式タイトルです。公演タイトルには、『2006 淡路島 高校演劇 合同卒業公演』と銘打ってます。
「淡路島 高校演劇 合同卒業公演」の通り、洲本実業+洲本高校+三原高校+志知高校の4校でお送りする、最大規模の公演となりました。(ちなみに、淡路島の演劇部で参加しなかったのは津名高校だけ!)
キャスト21名、スタッフ4名(少なッ!!)の計25名!
その中には、各校OB・OG、顧問が入り交じるという幅の広いメンバーとなりました。他校のOB・OGが参加するのは、確か初めてのことです。
あ、ちなみに「洲実」と名を連ねているメンバーの大半は、演劇部員じゃなかったりします……(笑)。全員部員だったらなぁ、、、と思うのは、儚い願いなのでしょうか?
今回の舞台は、大分津久見の津久見高校。その、生徒会室。ですが、時代は1972年。日本赤軍が世界を渡り歩き、大学は学園闘争に沸いていた。そんな時代です。
実は、2004年に近畿大会へ出場した『もう一度、あの丘で』に派生する作品。同作に登場していた母・明美の高校生時代を描いた作品。もちろん、知らなくても楽しめますが、知っていると尚楽しい。
作中垣間見えた、明美の高校時代。
生徒会役員として東奔西走し、山口先輩に恋心を抱く明美。見所です。
夏休み最期の日、生徒会室から物語は始まります。生徒会長でもある山口先輩に告白しようと呼び出した明美。明美はその想いを届けることができるのか?ところが、誰もいないはずの生徒会室に続々と人が集まり、それどころではなくなり──。
そんな、夏の終わりから始まる物語は、文化祭を経由して、春=卒業式へと向かっていきます。まぁ、文化祭がメインですが(笑)。
そんな作品の照明に、急遽抜擢されたのが、私です(笑)。何度か練習を見ただけだったのですが、自信はありました。かつての公演『二年二組、青春…我が愛』になぞらえていたようです。時代は違えど、文化祭に対する思いは同じようです。『二年二組』ほど、文化祭は上手くいきませんが(苦笑)。
これだけの大所帯で公演をするのは、素晴らしいことです。もちろん、高校毎のカラーもありますし、年齢の違い、価値観の違う者たちが一堂に会して一つの作品を作る。
おそらくこのメンバーが一堂に会することは、もう二度とないだろう。だからこそ貴重な経験なのだし、大きな糧となると思う。
進学する者、就職する者、浪人する者、進級し学校に残る者、そして、日々の生活に戻っていく者。それぞれにとって大切な思い出となったことでしょう。
この卒業公演で初めて「写真集」をつくりました。
洲本実業演劇部の部室に、ひっそりと置いてあります。
(執筆日不明)
出発に寄せて── いい夢見ちょるかのう
CAST
- 江藤明美
- 池本光恵
- 3年
- 工藤潤吉
- 大川直也
- 1年三
- 伊勢真由美
- 石田莉乃
- 3年
- 山口 敏
- 松本 順
- OB三
- 上杉益雄
- 高崎祐太
- 3年
- 丸岡友子
- 水野亜紀
- 2年三
- 木下こずえ
- 松本希望
- 2年三
- 石井小夜
- 岡本恵未香
- 3年志
- 広野宏治
- 池上弘和
- OB
- 安達るみ
- 横治美貴子
- 顧問
- 上杉輝美
- 松下利明
- 顧問三
- 宮永とめ子
- 久保聡美
- 3年洲
- 大塚真知子
- 中野麻衣
- OG
- 伊勢津夜子
- 清水裕理
- 1年
- 木下みきこ
- 棟安絵里子
- 顧問洲
- コーラス田中
- 寺岡佐奈江
- 2年助
- コーラス野中
- 師井恵子
- 3年洲
- 山本直哉
- 川本浩基
- 3年三
- 書道 I 鳥越
- 野津愛子
- 2年助
- 書道 II 古賀
- 玉岡真有美
- 2年助
- 浜田久志
- 木村友美
- 2年
STAFF
- 作・演出
- 竹本 仰
- 顧問
- 照明
- 鈴木 遊
鳥井寛高 - OB
3年助
- 音響
- 川上小百合
- 2年三
- 助:助っ人
- 洲:洲本高校
- 三:三原高校
- 志:志知高校
STORY
1972年。大分津久見高校、生徒会室。
今の高校生たちとは少し違う、でも、同じ高校生たちの物語。
生徒会長・山口 敏を巡る明美と友子の恋の行方。交錯し行き違いになった二つのラブレター。衝撃のミュンヘンオリンピック。文化祭準備に困惑しひた走る生徒会役員。そんな時、一大事件が──!!
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