『ぐっど・らっく!』卒業公演
2009年の卒業公演は、洲本実業演劇部+淡路三原高校演劇部+津名高校演劇部+洲本高校生徒+実業OB・OGが参加。志知高校が参加すれば最初で最後の全校参加となったわけですが、そうはならず。(志知高校は単独で卒業公演を行いました)
本当は洲本高校演劇部が復活していれば良かったのですが、哀しいがな大人の事情があるようです。。。
10回目を迎える卒業公演ですが、今回は困難の多い舞台となりました。練習に人が集まらない。これ程までに集まらなかったのは、過去に例がない。。。
本当に冷や汗もので、前日の舞台練習でもまだ台本を持っているキャストがいたり(汗)。
それでもまだ信じる力があったのか。
舞台に乗ってしまえば、何とか最低限の形にはなりました。本番が、一番良い出来でしたから。
ちなみに、舞台袖にはプロンプターがいるという、これもまた異例の事態だったのです。
話は2006年の卒業公演『出発に寄せて──いい夢みちょるかのう』の2ヶ月程前。生徒会の山さん(今作品には未登場)に想いを寄せる明美が描かれていたりします。
そう、この作品の最後からダイレクトに『出発に寄せて』に繋がります。
1972年6月、大分・津久見高校・新聞部部室。それが今回の物語の舞台。セメント工場の粉塵公害や野球部の取材問題などと平行して、津高文学「すもつくれん」が動いていく。
個人的には、大村知佳ちゃんが出てきたのが嬉しかったりして。『帰去来』で山田次郎と吉田俊生(初生の弟)が待っていた彼女。あー、こんな女の子だったんだぁ、と。
菅原二郎のはじめた文学は、明美へ知佳へと広がり──。話の流れ的には菅原くんの詞や明美の小説が大きいのだけど、「牛乳パン」を知佳ちゃんが発表する事で、個人的に腑に落ちました。
一連のつくみシリーズもこれで10作目。(数え方によっては12作目とも)
観る側にとっても色んな見方がある作品になってきましたね。
小田セメントへの条件付きの取材許可。
納得いかない新聞部の面々は、校長室まで赴き校長先生に直訴する事に!
おそらくこの作品での一番の山場。
なのに、リハーサルでも成立してなかった場面。
本番では何とか形になりホッと一安心。
各自の思いの丈は、皆様に届きましたか?
このシーンで登場した車輪は、急遽、購入して用意した本物の大八車の車輪。確かにこの車輪の有る無しで、全然できばえが違う気がします。
物語の説得力が。
何たって、津久見高校のホームページを見てみると、「開拓者魂」という言葉と共に手押し車の車輪の写真があるのですから。
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ぐっど・らっく!
CAST
- 吉田初生
- 西出大樹
- 3年
- 江藤明美
- 南原 綾
- 3年助
- 大村知佳
- 福榮 彩
- 3年助
- 山本直哉
- 家田耕一
- 2年
- 神田優子
- 山田史恵
- 2年三
- 田辺 享
- 大川恵実
- 1年三
- 竹内実千代
- 木田温子
- 1年三
- 今泉淳子
- 箕浦のどか
- 1年洲
- 菅原二郎
- 元木宗保
- 1年津
- 金沢素子
- 稲本明子
- OG
- 伊東節子
- 堀田百恵
- 教員
- 広野宏一
- 松下利明
- 顧問三
STAFF
- 作・演出
- 竹本 仰
- 顧問
- 舞台監督
- 太田拓杜
- 1年三
- 照明
- 山戸誉理
鈴木 遊 - OB
OB
- 音響
- 小田敏文
阿部真也 - 2年三
1年三
- 助:助っ人
- 洲:洲本高校
- 津:津名高校
- 三:淡路三原高校
STORY
1972年6月。大分・津久見高校、新聞部室。
セメント公害に高校野球、日本赤軍。学校新聞として取り扱うべき話題は?
揺れ動く新聞部員と周りの生徒たち。果たして──。
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