『ぐっど・らっく!』卒業公演

2009年3月20日(金)@市民交流センター ビバホール

 2009年の卒業公演は、洲本実業演劇部+淡路三原高校演劇部+津名高校演劇部+洲本高校生徒+実業OB・OGが参加。志知高校が参加すれば最初で最後の全校参加となったわけですが、そうはならず。(志知高校は単独で卒業公演を行いました)
 本当は洲本高校演劇部が復活していれば良かったのですが、哀しいがな大人の事情があるようです。。。

物語の舞台は新聞部の部室

 10回目を迎える卒業公演ですが、今回は困難の多い舞台となりました。練習に人が集まらない。これ程までに集まらなかったのは、過去に例がない。。。
 本当に冷や汗もので、前日の舞台練習でもまだ台本を持っているキャストがいたり(汗)。
 それでもまだ信じる力があったのか。
 舞台に乗ってしまえば、何とか最低限の形にはなりました。本番が、一番良い出来でしたから。
 ちなみに、舞台袖にはプロンプターがいるという、これもまた異例の事態だったのです。

 話は2006年の卒業公演出発たびだちに寄せて──いい夢みちょるかのう』の2ヶ月程前。生徒会の山さん(今作品には未登場)に想いを寄せる明美が描かれていたりします。
 そう、この作品の最後からダイレクトに『出発に寄せて』に繋がります。

知佳ちゃんの文学、『牛乳パン』

 1972年6月、大分・津久見高校・新聞部部室。それが今回の物語の舞台。セメント工場の粉塵公害や野球部の取材問題などと平行して、津高文学「すもつくれん」が動いていく。
 個人的には、大村知佳ちゃんが出てきたのが嬉しかったりして。帰去来かえりなんいざで山田次郎と吉田俊生(初生の弟)が待っていた彼女。あー、こんな女の子だったんだぁ、と。
 菅原二郎のはじめた文学は、明美へ知佳へと広がり──。話の流れ的には菅原くんの詞や明美の小説が大きいのだけど、「牛乳パン」を知佳ちゃんが発表する事で、個人的に腑に落ちました。

 一連のつくみシリーズもこれで10作目。(数え方によっては12作目とも)
 観る側にとっても色んな見方がある作品になってきましたね。

いざ、校長室へ!!

 小田セメントへの条件付きの取材許可。
 納得いかない新聞部の面々は、校長室まで赴き校長先生に直訴する事に!
 おそらくこの作品での一番の山場。
 なのに、リハーサルでも成立してなかった場面。
 本番では何とか形になりホッと一安心。
 各自の思いの丈は、皆様に届きましたか?

  このシーンで登場した車輪は、急遽、購入して用意した本物の大八車の車輪。確かにこの車輪の有る無しで、全然できばえが違う気がします。
 物語の説得力が。
 何たって、津久見高校のホームページを見てみると、「開拓者魂」という言葉と共に手押し車の車輪の写真があるのですから。

ぐっど・らっく!

  • CAST
    • 吉田初生
    • 西出大樹
    • 3年
    • 江藤明美
    • 南原 綾
    • 3年
    • 大村知佳
    • 福榮 彩
    • 3年
    • 山本直哉
    • 家田耕一
    • 2年
    • 神田優子
    • 山田史恵
    • 2年
    • 田辺 享
    • 大川恵実
    • 1年
    • 竹内実千代
    • 木田温子
    • 1年
    • 今泉淳子
    • 箕浦のどか
    • 1年
    • 菅原二郎
    • 元木宗保
    • 1年
    • 金沢素子
    • 稲本明子
    • OG
    • 伊東節子
    • 堀田百恵
    • 教員
    • 広野宏一
    • 松下利明
    • 顧問
  • STAFF
    • 作・演出
    • 竹本 仰
    • 顧問
    • 舞台監督
    • 太田拓杜
    • 1年
    • 照明
    • 山戸誉理
      鈴木 遊
    • OB
      OB
    • 音響
    • 小田敏文
      阿部真也
    • 2年
      1年
  • :助っ人
  • :洲本高校
  • :津名高校
  • :淡路三原高校
STORY

 1972年6月。大分・津久見高校、新聞部室。
 セメント公害に高校野球、日本赤軍。学校新聞として取り扱うべき話題は?
 揺れ動く新聞部員と周りの生徒たち。果たして──。

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