『花も嵐も……』淡路地区大会

2009年11月1日(日)@市民交流センター ビバホール
幕開き

 今回は、戦前のお話。

 昭和14年、舞台は、東京近郊のひなびた農村。
 今は東京と言えば、近郊であれ大都会ですが、当時は新宿付近も田舎であったそうです。
 そんな、作り手が誰も知らない時代です。

 主人公は、菅原武雄。

 実業演劇部のお芝居をご覧になってる方なら“あれ?”と思うかも知れません。古くは、2005年の『武雄さん、ただいま』、2008年の『つくみ・みかん物語 序章-はじまり-』にも登場しました。
 その、武雄さんの原点を探るべく、というお話だった気がします。

突然やってきた新しい下宿人。

 お芝居を“つくる”には何が必要か?
 舞台を信じること。仲間を信じること。
 それが、個々であっては、良いお芝居には絶対ならない。

 積み重ねがあって、本番がある。

 色んな課題が見えた舞台だったと思います。
 そんなお芝居を、真剣に観て、アンケートを書いてくれる観客も大切な存在ですね。

 話は変わりますが、淡路支部合同発表会、大会に熱気がないのがやはり淋しいです。
 生徒達にも元気がありません。このままでは、淡路支部は陥没していくだけ。そんな暗雲が漂います。
 私も少し観客を集めてみましたが、あまり効果はなく。
 この辺り、生徒が一丸となって立ち向かわねば、解決しない問題なのでしょうね。

武雄と達平とたよの三人で物語は動いていく。

 さて、個人的に残念だったのは、最後の武雄のシーン。
 家田君は、何を想い、あの叫びをあげたのか。

 それも含め、テキパキと立ったり座ったり崩れたりを繰り返すものだから、とても滑稽に見えてしまって(苦笑)。
 物語の最後を締める、重要なシーンでしたからね。
 “これは武雄の物語なんだっ!!”と言い切るための。

 「生きて、また会おう」
 その心が、観客席には届いたでしょうか?

花も嵐も……

  • CAST
    • 菅原武雄
    • 家田耕一
    • 3年
    • 鈴木たよ
    • 井戸瑞葵
    • 1年
    • 田中達平
    • 榎本 誠
    • 1年
    • 高橋誠之
    • ○○○○
  • STAFF
    • 作・演出
    • 竹本 仰
    • 顧問
    • 照明
    • 出雲成親
    • 1年
    • 音響
    • 加藤博也
    • 1年
    • 舞台監督
    • 井上芹菜
    • 2年
  • :助っ人
STORY

 昭和14年、初夏。東京・小平の農家の一室。
 戦前の抑圧された時代を生きる若者達。夢、希望はどこにあるのか?
 そして、武雄の想いはどこに──?

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