『花も嵐も……』淡路地区大会
今回は、戦前のお話。
昭和14年、舞台は、東京近郊のひなびた農村。
今は東京と言えば、近郊であれ大都会ですが、当時は新宿付近も田舎であったそうです。
そんな、作り手が誰も知らない時代です。
主人公は、菅原武雄。
実業演劇部のお芝居をご覧になってる方なら“あれ?”と思うかも知れません。古くは、2005年の『武雄さん、ただいま』、2008年の『つくみ・みかん物語 序章-はじまり-』にも登場しました。
その、武雄さんの原点を探るべく、というお話だった気がします。
お芝居を“つくる”には何が必要か?
舞台を信じること。仲間を信じること。
それが、個々であっては、良いお芝居には絶対ならない。
積み重ねがあって、本番がある。
色んな課題が見えた舞台だったと思います。
そんなお芝居を、真剣に観て、アンケートを書いてくれる観客も大切な存在ですね。
話は変わりますが、淡路支部合同発表会、大会に熱気がないのがやはり淋しいです。
生徒達にも元気がありません。このままでは、淡路支部は陥没していくだけ。そんな暗雲が漂います。
私も少し観客を集めてみましたが、あまり効果はなく。
この辺り、生徒が一丸となって立ち向かわねば、解決しない問題なのでしょうね。
さて、個人的に残念だったのは、最後の武雄のシーン。
家田君は、何を想い、あの叫びをあげたのか。
それも含め、テキパキと立ったり座ったり崩れたりを繰り返すものだから、とても滑稽に見えてしまって(苦笑)。
物語の最後を締める、重要なシーンでしたからね。
“これは武雄の物語なんだっ!!”と言い切るための。
「生きて、また会おう」
その心が、観客席には届いたでしょうか?
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花も嵐も……
CAST
- 菅原武雄
- 家田耕一
- 3年
- 鈴木たよ
- 井戸瑞葵
- 1年
- 田中達平
- 榎本 誠
- 1年
- 高橋誠之
- ○○○○
STAFF
- 作・演出
- 竹本 仰
- 顧問
- 照明
- 出雲成親
- 1年助
- 音響
- 加藤博也
- 1年助
- 舞台監督
- 井上芹菜
- 2年
- 助:助っ人
STORY
昭和14年、初夏。東京・小平の農家の一室。
戦前の抑圧された時代を生きる若者達。夢、希望はどこにあるのか?
そして、武雄の想いはどこに──?
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